【私学共済の積立貯金】20年続けてわかった「地味だけど最強」の理由
我が家が私学共済の積立貯金を始めて、20年以上になります。
コツコツ積み立ててきたお金は、ほかの貯金と合わせて、マイホームの頭金(約800万円)の大切な土台になりました。
おかげで、住宅ローンの月々の返済は6万円台に抑えられています。
特別な投資をしたわけでも、家計をギリギリまで切りつめたわけでもありません。
ただ「給与から自動で積み立てる」を、続けてきました。
「私学共済に入っているけど、積立はやっていない」——もし以前の私と同じ状況の方がいたら、この記事がきっとお役に立てると思います。
地味だけど最強だと感じている理由を、20年の実体験からお話しします。
この記事にはPRは含みません。私学共済加入者への情報提供として書いています。
私学共済の積立貯金とは?
私学共済に加入している方(私立学校の教職員など)が、毎月の給与から一定額を積み立てる貯蓄制度です。
積み立て方は2種類あります。
◎定時積立
毎月の給与から一定額を自動で積み立てます。1,000円単位で設定できます。
◎ 臨時積立
賞与などの支給に合わせて、年3回まで積み立てられます。こちらも1,000円単位です。
※定時積立をせずに、臨時積立だけを行うことはできません。まずは毎月の定時積立が基本になります。
そして現在の金利は…
年利0.40%(半年複利)※令和8年4月1日からの適用利率です。
半年ごと(3月末・9月末時点の残高)に利息が計算され、4月1日・10月1日に元金へ組み入れられます。少しずつ複利で増えていく仕組みです。
なお、利率は金融情勢によって見直されます。
実際ここ数年は、0.15% → 0.25%(2024年)→ 0.35%(2025年)→ 0.40%(2026年)と、毎年のように引き上げられてきました。
最新の利率は、必ず私学共済の公式サイトでご確認ください。
これがどれくらいすごいかは、次のセクションで説明します。
メガバンクと比べてみると
| 私学共済積立貯金 | メガバンク普通預金 | メガバンク定期預金 | |
|---|---|---|---|
| 金利 | 年利0.40% | 低い | 同程度 |
| 引き出し | 手続きで可能 | いつでも可 | 縛りあり |
| 積立のしやすさ | 給与から自動 | 自分で管理 | 自分で管理 |
普通預金よりも常に金利が高く、定期預金と同じくらいの金利でありながら、手続きをすればいつでも引き出せます。
金利が上がる局面では、その上昇がしっかり利率に反映されていくのも魅力です。
安全性は? ペイオフ対象外でも安心な理由
お金を預ける以上、安全性は気になりますよね。ここは正確にお伝えします。
実は私学共済の積立貯金は、銀行預金とは仕組みが違い、預金保険制度(ペイオフ)の対象外です。
私学事業団が、預金保険でいう「金融機関」には当たらないためです。
「えっ、大丈夫なの?」と思うかもしれませんが、運用先は文部科学大臣が指定する国債や政府保証債などに限定されていて、安全性は高く保たれています。
とはいえ、銀行預金のような公的な保護制度の対象ではないのも事実。
すべての資産をここに集中させず、ほかの預金などと分けて持っておくと、より安心です。
(ちなみに利息には、通常の預金と同じように税金がかかります。半年ごとに、税引後の利息が元金へ組み入れられます。)
唯一のデメリット…でも実はメリット
ひとつだけ・・・面倒な点があります。
引き出すには手続きが必要で、申請した翌月に入金となります。
「すぐに引き出せない」と聞くと不便に感じるかもしれません。
でも20年続けてみて思うのは、この面倒さこそが最大のメリットだということです。
ATMで気軽に引き出せないから、簡単に使ってしまわない。
申請して翌月まで待つから、本当に必要なものにしか使わない。
人間は面倒くさがりな生き物です。(特に私はそうです・・・)
だからこそ、この「ちょっと面倒な仕組み」が、しっかり貯めていける理由になっています。
始め方(申し込み方法)
「やってみようかな」と思ったら、始め方はとてもシンプルです。
申し込みは年2回! 前期と後期の申出期間内に行います。
「貯金加入申込書」を、勤務先(学校)の事務担当者を通じて提出するだけ。直接ではなく、必ず学校経由での手続きになります。
たとえば令和8年度の前期募集は、4月27日〜5月25日が申出期間で、6月の給与・夏期賞与からの積立スタートになります。(締切は学校ごとに早めに設定されることがあるので、事務担当者に確認しておくと安心です。)
申出期間は年2回だけなので、タイミングを逃すと次は半年後。「やろう」と思ったら、早めに事務の方へ声をかけておくのがおすすめですよ!
我が家のリアルな積立額の話
正直にお話しすると、積立額はずっと同じではありませんでした。
始めた頃は、定時積立で月8万円、臨時積立で年30万円ほど。
(今思えば、かなり強気な金額でした・・・)
でも子どもが大きくなり、家族も増えて、教育費や生活費がふくらんできました。
子どもが2人目になったあたりから・・・積立額を変更しました。
毎月5万円、臨時積立は年10万円。
積立額は1,000円単位で、年2回の申出期間に変更できます。
ライフステージに合わせて無理なく調整できるのも、長く続けてこられた理由のひとつです。
途中で車の購入などに使ったこともあり、「私学共済の積立だけでいくら貯まったか」をはっきり言えるわけではありません。
でも、この“自動で貯まる仕組み”が、我が家の貯金の土台になっていたのは間違いありません。
そして私学共済の積立に、ほかの貯金も合わせて、マイホームの頭金として約800万円を用意することができました。
おかげで住宅ローンの月々の返済を6万円台まで抑えられています。
コツコツ続けてきて、本当によかったと思っています。
そして今は、積立貯金でつくった土台があるからこそ、次のステップとしてNISAへ。
毎月の入金先をそちらに移し、積立貯金はいったんお休みしています。
「まずは貯金でしっかり土台づくり、その後はNISAで増やす」
我が家は今、ちょうどその移行期にいます。
積立貯金とNISA、どう使い分ける?
「これからはNISAじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
私もNISAをやっています。でも、この2つは役割が違うんです。
- 積立貯金 = 元本を減らしたくないお金・生活防衛資金の置き場所
- NISA = 当面使う予定のない、増やすための余剰資金
おすすめの順番は、まず現金の土台をつくる → 余裕が出てきたら投資(NISA)へ。
急な出費や、数年以内に使う予定のあるお金まで投資に回してしまうと、いざというときに値下がりしていて困ることがあります。
土台が積立貯金で固まっているからこそ、NISAでも落ち着いて続けられます。
正直に伝えたい、注意点
良いことばかり書いてきましたが、向き・不向きもあります。
- 大きく増やす目的には向きません。あくまで「安全に、確実に貯める」制度です。資産を増やしたいなら、NISAなど投資との併用を。
- すぐには引き出せません(申請して翌月入金)。
- 申し込みは年2回だけ。思い立ってすぐ、とはいきません。
- ペイオフの対象外です(前述のとおり安全性は高いものの、資産は分散を)。
それでも、「コツコツ貯める土台づくり」としては、やっぱり最適だと感じています!
20年続けてわかったこと
コツコツ続けることが、何より大事です。
金額が少なくても、毎月自動で積み立てられるので続けやすい。
気づいたらしっかり貯まっている・・・という感覚です。
計画的に使う必要があるので、衝動買いも自然と減ります。
まとめ:私学共済に入っているなら、検討する価値あり
・メガバンクの普通預金より常に金利が高い
・定期預金と同程度の金利で、手続き次第で引き出せる
・給与から自動積立で、コツコツ続けられる
・面倒な引き出し手続きが、逆に貯蓄を助けてくれる
・金額は1,000円単位で変更でき、ライフステージに合わせられる
私学共済に加入していて、まだ積立をしていない方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。
我が家は、当初の強気な積立が頭金の土台になり、今の暮らしの安心につながりました。
20年後の自分が喜ぶ準備を、今日から少しずつ。
(まずはしっかり貯めて・・・その後はNISAへ・・・これが我が家の理想です♡)
※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品を推奨するものではありません。利率や制度の内容は変更される場合があります。最新の情報は、私学共済の公式サイトで必ずご確認ください。
参考・出典(日本私立学校振興・共済事業団 公式)


